日本に住む外国人の中には、移動手段として自動車を使いたいという方も多いと思います。
ですが、外国の自動車免許では、日本で自動車を運転することはできません。
日本で自動車に乗りたい場合は、日本の自動車免許を取得する必要が、、、
そこで、今回は、外国人が日本で運転免許を取得する方法と必要要件を紹介します。
これから日本への移住予定がある外国人の方や、今現在、日本にいるけど免許が外国のもので自動車に乗れない方は参考にしてみてください。
外国人が日本で運転免許を取得する2つの方法
外国人が日本で運転免許を取得する方法は以下の2つです。
- 教習所に通う
- 一発試験を受ける
それぞれの方法を具体的に解説していきます。
【1】教習所に通う
自動車教習所に通い、運転免許を取得するという方法。
普通の自動車教習所に通い、免許を取得するため、学科教習、技能教習を受講し、仮免試験、卒業試験に合格して、免許センターの学科試験に合格しなければいけません。
ただし、外国人の方の中には、日本語が苦手で通えるか不安という方もいるかと思います。
日本語が苦手な外国人の方は、外国語に対応している自動車教習所を選ぶようにしましょう。
外国語対応の教習所を選ぶことで、精神的にも余裕を持って免許を取得できますよ。
英語や中国語、ポルトガル語は対応している教習所も多いため、自分の母国語に対応しているかどうか、入校前に一度調べておくとスムーズに教習が受けられるのでおすすめです。
通学方法には2つの選択肢がある
日本の運転免許証を外国人の方が、自動車教習所で取得するには以下の2つの方法があります。
- 通学免許
- 合宿免許
通学免許はその名の通り、教習所に通って免許を取得する方法です。
通学免許だと、取得するのに2ヶ月から3ヶ月ほど時間がかかるため、なるべく早く免許を取得したい外国人の方にはおすすめできません。
なるべく早く免許を取得したい外国人の方におすすめなのが、合宿免許。
合宿免許は、教習所の用意した施設に宿泊しながら免許を取得します。
14日ほどで免許を取得できるため、通学免許と比べると、かなり早く免許を取得できます。
また、最近では、外国人向けの合宿免許を行なっている教習所も出てきたため、日本語が苦手な外国人の方にもおすすめです。
教習所で免許を取得するために必要な要件
教習所で新たに免許を取得するための条件は以下の通りです。
- 年齢が18歳以上
- 視力が片目0.3、両目で0.7以上(コンタクトやメガネも可)
- 信号機の青、黄色、赤の識別ができる
- 日常会話を聞くこと、話すことができ、10m離れたところでも90デシベルの警音器の音が聞こえること
- 自動車の運転の妨げになる身体障害がないこと(障害があっても、補助手段で補えれば可)
以上の全てを満たしていなければ、教習所で運転免許を取得することはできないため、注意しましょう。
【2】一発試験を受ける
外国人が日本で免許を取得する方法として、一発試験を受けて免許を取得するという方法があります。
一発試験とは、その名の通り、教習所などには通わずに1回の試験のみで免許が取得できる試験のこと。
内容は、学科試験と技能試験を受けて、合格すれば免許取得となります。
また、費用は千葉県の場合、仮免(学科+技能+交付手数料等)5,500円/本免(学科+技能+交付手数料等)5,400円、取得時15,400円の合計26,300円ですので、1発で合格することができれば、教習所に通って免許を取得するより、大幅に費用を抑えて免許を取得することができます。
一発試験に合格するのは非常難しい
一発試験は、教習所に通って免許を取得するより大幅に費用を抑えられるメリットがありますが、合格するのは非常に難しいです。
というのも、一発免許の合格率はわずか5%しかないのです。
試験の合格基準は以下の通り。
- 仮免許学科試験:100点満点中90点以上獲得で合格
- 仮免許技能試験:減点方式で100点からスタート、終了時に70点以上残点で合格
- 仮免許の交付:仮免許学科試験・技能試験に合格すると交付されます
- 路上教習:路上で→本免試験受験前の3か月以内に5日以上(1日概ね2時間)
- 申し込み:路上練習申込書を提出し、本免許試験の申し込みを行います
- 本免許学科試験:100点満点中、90点以上で合格
- 本免許技能試験:100点からの減点方式で行われ、終了時に70点残点で合格
- 取得時講習:高速教習、危険予測講習、応急処置講習を教習所で受講します
- 本免許の交付:運転免許証が発行されます
※上記は千葉県の例です。取得時講習の受講可能時期は各都道府県によって異なるため、住所地(居住地)を管轄する都道府県警察の運転免許センター等に確認が必要です。
いかがですか、、?そもそも、一発試験はかなり難易度が高いことがわかると思います。
これらを全て合格しないと免許を取得することができません。
また、1つでも不合格になってしまうと、やり直しとなるので、注意が必要です。
一発試験で免許を取得するために必要な要件
一発試験で免許を取得するのに必要な条件は以下の通りです。
- 年齢が18歳以上
- 視力が片目0.3、両目で0.7以上(コンタクトやメガネも可)
- 信号機の青、黄色、赤の識別ができる
- 日常会話を聞くこと、話すことができ、10m離れたところでも90デシベルの警音器の音が聞こえること
- 自動車の運転の妨げになる身体障害がないこと(障害があっても、補助手段で補えれば可)
基本的には、教習所に入校する時と同じ条件です。
また、平日しか受験することはできないので注意しましょう。
日本で運転免許を取得する流れ
運転免許を取得する流れは、以下の場合によって異なります。
- 教習所に通う場合
- 一発試験を受験する場合
それぞれの流れを具体的に解説していきます。
【1】教習所に通う場合
教習所に通う場合の流れは以下の通りです。
- 入校手続き・オリエンテーション・適性検査・先行学科1
②技能第一段階、学科第一段階(技能はAT12時間、MT15時間、学科は10時間)
- 修了検定、仮免学科試験テスト
- 技能第二段階、学科第二段階(技能はAT・MT共に19時間、学科は16時間)
⑤卒業検定試験
- 本免許試験
以上が教習所に通う場合の一連の流れになります。
【2】一発試験を受験する場合
一発試験を受験する場合の流れは以下の通りです。
①仮免許技能試験
②仮免許技能試験
③仮免許の交付
⑤路上教習(1日2時間を5日間)
⑥本免許試験の申し込み
⑦本免許学科試験
⑧本免許技能試験
⑨取得時講習
※上記は千葉県の例です。取得時講習の受講可能時期は各都道府県にっよって異なるため、住所地(居住地)を管轄する都道府県警察の運転免許センター等に要確認
⑩本免許の交付
以上が一連の流れになります。
日本で運転免許を取得するときに必要な日本語レベルは?
日本で、運転免許を取得するときに必要な日本語レベルは、日常会話がある程度できること。
また、仮免許試験は、日本語で記載されているため、読み書きができる能力も必要となります。
目安でいうと、日本語能力試験のN3レベル以上が必要です。
仮免許試験は外国の人にとっては鬼門となる場合が多いため、ご不安な方は当社が開講しているオンラインの学科試験対策講座もどうぞ!
【POINT】外国語に対応している教習所もある
現在では外国語に対応している日本の教習所が増えてきています。
そのため、日本語に少し自信がない外国人の方でも安心して教習所に通うことができます。
また、外国語に対応している合宿免許も増えてきており、14日間ほどで免許を取得できるので、短期間で取得したい方も安心できますよね。
基本的には、英語や中国語、ポルトガル語に対応している教習所も多いです。
最近では、ベトナム語やフィリピン語に対応している教習所も増えてきています。
そのため、入校前に、自分の国の言葉が対応しているかどうか調べるのがおすすめですよ!
一発試験で合格するのは日本人でも難しい!スムーズに免許を取るなら教習所がおすすめ!
今回は、外国人が日本で運転免許を取得する方法と必要条件を紹介しました。
外国人が日本で運転免許証を取得する方法は、教習所と一発試験の2つの方法がありますが、一発試験の合格率は5%と、日本人でも難しいレベルですので、スムーズに免許を取得したい場合は、教習所で取得するのがおすすめです。
また、日本語に少し不安のある方でも、近年、外国語に対応している教習所も増えてきています。
お近くの教習所に外国語に対応している教習所がないか調べてみるといいでしょう。
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