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外国で取得した運転免許証を日本の運転免許証に切り替える(外免切替)の方法・流れ

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日本以外の国で取得した運転免許証を日本で使えるようにするためには、日本国内の運転免許証への変更手続きが必須です。

 

日本の運転免許証への切替手続きを「外免切替」と言います。

 

ただし、日本以外の国で取得した運転免許証を持っているからといって、簡単な手続きのみで日本のものに交換できるわけではありません。

外免切替を行うには、定められた基準をクリアし、適切な書類を揃え、手続きのプロセスを経る必要があります。

 

この記事では、外免切替の手順、要求される書類、そして費用の詳細を解説していきます。

 

外免切替を行うには?

外免切替を行うためには、日本の法律に則った特定の要件を達成しなければなりません。

 

外免切替の過程では、現時点で有効な免許証の確認、該当する国における長期滞在の証明、そして地元の運転免許センターでの諸手続きが求められます。

 

これらの諸手続きは、日本国内で安心して運転を開始するための重要な一歩です。

 

適切な手続きを行うことで円滑な外免切替が可能となります。

 

-1、外免切替の条件

外免切替のためには、以下の条件を満たす必要があります。

外国の運転免許証の提示 提出する外国の運転免許証が有効期限内である必要があります。期限切れや失効している運転免許証では、切り替えはできません。
滞在期間の証明 日本以外の国で運転免許証を取得した後、その国に連続で3ヶ月以上の滞在を証明できる書類(パスポートの出入国スタンプ等)が必要です。これは、実際にその国で運転経験を積んだことを示すためです。
日本の住所の提示 日本国内に居住していることを証明できる書類(住民票など)が必要です。

 

これらの基本条件を満たすことが、外免切替の第一歩となります。

条件を満たしていることが確認できたら、次に必要な書類を揃え、運転免許センターでの手続きに進みます。

 

-2、外免切替に必要な書類

外免切替には、以下の書類が必要になります。

これらの書類を事前に準備しておけば、手続きがスムーズです。

必要な書類 備考
有効な外国の運転免許証 原則として原本を提出
運転免許証の翻訳文 JAFまたは外国公館が発行したもの
パスポート 入国スタンプやビザのページを含む、外国での滞在期間を証明できるページのコピー
住民票 日本国内の住所が記載されたもので、3ヶ月以内に発行されたもの
写真 運転免許証用(縦3㎝、横2.4㎝)最近撮影されたもので、帽子を着用していない正面のもの
受験料 筆記試験や技能教習試験の受験料

 

これらの書類を揃えた上で、運転免許センターでの手続きに進むことになります。

 

書類が不足している場合や、書類に不備がある場合は、手続きが遅れることがあるため、注意が必要です。

 

-3、外免切替にかかる費用

外免切替には、以下の費用がかかります。

 

まず、手数料は車種によって次の通り異なります。

費用の種類 費用
原付 1.500円
普通車(MT・AT) 2550円
大型・中型・準中型 4,100円
その他 2600円
交付手数料 2050円
併記手数料 200円

 

また、申請準備にかかる費用は次の通りです。

費用の種類 費用
日本語による翻訳文 6600円
住民票 300円
出入国記録 300円
証明写真 800円
車両のレンタル料(技能の確認) 1450円

 

合計すると、かなりの費用になるため、あらかじめ準備しておきましょう。

 

日本の運転免許証を受け取るまでの手順

外免切替の手続きは、いくつかの段階に分かれています。

以下に、その手順を詳しく解説します。

 

-1、【1】来場予約

まず、最寄りの運転免許センターに電話またはインターネットを通じて来場予約を行います。

この際、外免切替手続きを行う旨を伝え、必要な書類について確認しましょう。

 

-2、【2】受付

予約した日時に運転免許センターに行き、受付に必要書類を提出します。

これで申請受付完了です。

 

-3、【3】書類審査

提出した書類が審査されます。

この段階で、滞在期間の証明や運転免許証の有効性などが確認されます。

 

-4、【4】適性検査

書類審査が通れば、視力検査や色覚検査などの適性検査を受けます。

これは、日本で運転するための基本的な身体条件を満たしているかを確認するためです。

 

-5、【5】知識の確認

知識の確認は、日本の交通ルールや運転に関する筆記試験です。

問題数は10問で、7問以上の正解で合格となります。

問題は日本語以外にも、英語やスペイン語、韓国語、タガログ語など多言語に対応しています。

 

各運転免許センターで対応できる言語の種類が異なるため、管轄の警察署のHPなどで確認しましょう。

 

-5-1、知識・技能の教習が免除される国

日本が相互免許認定協定を結んでいる国の免許証を取得している場合、知識・技能の確認が免除されます。

現在、日本が相互免許認定協定を結んでいるとされる国は、以下の29か国です。

 

知識、技能の教習がどちらも免除になる国

アイスランド アイルランド アメリカ(オレゴン州、オハイオ州、バージニア州、ハワイ州、コロラド州、メリーランド州、ワシントン州限定)
イギリス イタリア オーストラリア
オランダ カナダ 韓国
ギリシャ スイス スウェ-デン
スペイン スロベニア チェコ
デンマーク ドイツ ニュージーランド
ノルウェー ハンガリー フィンランド
フランス ベルギー ポーランド
ポルトガル モナコ ルクセンブルク
台湾 オーストリア  

※引用元:警視庁「外国で取得した運転免許証を日本の運転免許証に切替えるには

 

技能の教習が免除になる国

アメリカ(インディアナ州のみ)

※引用元:警視庁「外国で取得した運転免許証を日本の運転免許証に切替えるには

 

ただし、これらの国でも州や地域によっては適用外の場合があります。

 

また、知識の確認や技能の確認の免除を受けるためには、その国での一定期間の滞在証明や運転免許証の公式な翻訳文など、追加の書類が求められる場合があります。

 

また、相互免許認定協定を結んでいる国は時間が経つにつれ変更される可能性があり、免除の条件や手続きの詳細についても異なる場合があるため、最新の情報を確認することが重要です。

 

手続きを進める前に、最寄りの運転免許センターや公式HPで、最新の情報を確認しましょう。

 

-6、技能の確認

知識確認をクリアした後、実際に運転する技能があるかを確認するために技能試験が行われます。

 

技能の確認は、100点満点からの減点方式で行われ、70点以上残っていれば合格です。

 

相互認証協定により上記29か国は技能の確認が免除されます。

 

-7、暗証番号設定・写真撮影

技能の確認を終えたら、運転免許証の暗証番号を設定し、運転免許証用の写真を撮影します。

 

-8、運転免許証交付

すべての手続きが完了したら、運転免許証が交付されます。

 

ここで初めて、日本の運転免許証を手にすることができるのです。

 

運転免許証は即日使用することができます。

 

極端に言えば、帰りにレンタカーを借りて出かけることも可能です。

 

また、日本では運転免許が初めて発行されてからの1年間は初心者マークをつける義務があります。

 

外国で運転免許を取得してから1年以上の外国滞在が認められた場合は初心者マークを付ける必要はありません。

 

外免切替は事前の準備が重要!

この記事では、外免切替の方法や手順について詳しく説明してきました。

 

外免切替の手続きには、複数のステップがあり、準備する書類や受ける試験、かかる費用については、あらかじめ十分に把握しておく必要があります。

 

しかし、この記事をもとに計画的に進めれば、スムーズに外免切替ができるでしょう。

 

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