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【ETCシステム】日本の高速道路における料金の支払い方

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イタリアが世界に先駆けて導入したETCシステムは、アメリカやシンガポールなど様々な国々で使用されています。

しかし、ETCシステムが導入されている国から日本に来た方であっても、初めて日本の高速道路を利用する方は、日本のETCシステムを通過することに不安を感じているのではないでしょうか。

そこでこの記事では、日本の高速道路における料金の支払い方や、ETCの利用料金の確認方法、ETCシステムのメリットなどについて解説していきます。

ETCシステムとは?

ETCシステムとは、「Electronic Toll Collection System」の略で、高速道路においての「自動料金収受システム」のことです。

高速道路の渋滞軽減や、キャッシュレス化による利便性アップ、管理費の削減などの目的で、2001年からサービスが開始されました。

ETCシステムを利用するには、専用のETCカードが必要です。

ETCシステム車載器にETCカードを挿入しておけば、高速道路の料金所などで車を停止させなくても、料金を支払うことが可能です。

国土交通省によるETC割引などの影響もあり、2020年には利用率は約92%となっています。

ETCカードは、通常、クレジットカードと紐付けされますが、クレジットカードを持っていなくても利用できる「ETCパーソナルカード」というのもあります。

これは、全国の高速道路株式会社が合同で発行しているものです。

高速道路での料金の支払い方

高速道路での料金の支払い方には、3通りあります。

ETCカード、現金、クレジットカードです。

それぞれの支払い方法について詳しく見ていきましょう。

-1、【1】ETCカード

ETCカードとは、ETCを通行する際に、通行料金を決済するためのICカードです。

クレジットカード会社が発行するものの他に、高速道路会社が発行する「ETCパーソナルカード」や「ETCコーポレートカード」があります。

ETCコーポレードカードは多頻度で使用する法人向けのカードなので、個人が主に利用するのはETCカードです。

ETCカードは外国籍の方でも作成することが可能です。

ただし、いくつかの条件を満たす必要があるため、作成する際はクレジットカード会社や高速道路会社の公式サイトを確認しましょう。

ETCカードを使用した料金の支払い方には以下の2つの方法があります。

-1-2、車載器がある場合

ETCカードの車載器がある場合は、車載器にETCカードを挿しておきます。

車載器にETCカードを挿しておくことで、ETC専用レーンを通る際に、ETCゲートを制御する車線サーバーがETC車載器とアンテナを介して通信し、瞬時に料金の計算と決済を行います。

そのため、料金所では徐行して通過するだけで、バーが開き、通行することが可能です。

ETCレーンに進入する際には、いつでも安全に停止できるように時速20㎞以下に減速し、レーン内は徐行しましょう。

ETC専用レーンでも、前の車が何かの不具合で停止する可能性もあるので、充分な車間距離を取っておく必要があります。

料金は、前方に表示されるほか、音声でも案内されますが、領収書は出ません。

-2-2、車載器がない場合

ETCカードの車載器がない場合は、通常通り、入口で一般レーンに入り、いったん停止して、通行券を取ります。

そして、出口では、係員のいる一般レーンに入り、いったん停止して、料金所の係員に通行券とETCカードを渡して、ETCカードで決済することを伝えると、そこで決済され、通行できます。

ただし、車載器がない場合は、ETCによる割引は受けられないことになります。

ETC割引の条件は、ETCレーンの無線走行が条件になっているからです。

-2、【2】現金

入口では、一般レーンに進入して一時停止し、通行券を取ります。

出口でも、一般レーンに進入して一時停止し、係員に通行券を渡すと、料金を伝えてくれるので、その分の現金を渡しましょう。

精算機がある場合は、音声案内に従って精算機に通行券を入れると、料金が表示されますので、その分の料金を精算機に入れます。

すると、バーが開いて通行できます。

-3、【3】クレジットカード

高速道路料金は、普通のクレジットカードでも払えます。

以下のクレジットカードが使えます。

引用:NEXCO中日本

入口では、一般レーンに入り、通行券を取ります。

出口では、係員がいる場合、通行券とクレジットカードを係員に渡します。

精算対応後、クレジットカードと領収書を受け取れば、支払い完了です。

精算機がある場合は、音声案内に従い、通行券を挿入して、続いてクレジットカードを挿入し、領収書が必要な場合は領収書発行ボタンを押して受け取ります。

これで、バーが開いて通行できます。

 

-4、電子マネー・QRコードは使えない

現在の高速道路の料金所では、電子マネー、QRコードは一切使えません。

高速道路を走行する場合は、現金か、クレジットカードか、ETCカードを用意しておきましょう。

ETC料金の利用明細の確認方法

車載器で支払う場合は、領収書や利用明細が出ず、音声と電光掲示板のみで料金が案内されます。

では、利用明細を詳しく確認したい場合はどうすればよいのでしょうか。

利用明細の確認方法は以下の3つの方法があります。

-1、高速料金検索サービス

高速料金検索サービスは、利用する区間を指定してかかる料金を確認できるサービスです。

高速料金を利用する前後に確認できるため便利です。

高速料金検索サービスには、主に以下の3つがあります。

NEXCO東日本「ドラぷら」

NEXCO中日本「ドライブコンパス」

NEXCO西日本「高速料金・ルート検索」

-2、ETC利用照会サービス

ETC利用照会サービスは、高速道路を利用した後で、ETCカードの履歴から利用料金を確認できるサービスです。

ETC利用照会サービスを利用するためには、まずサイトへの登録が必要です。

登録時には、次のものが必要になります。

  ETCカード番号

  メールアドレス

  過去の利用年月日

  車両番号

  車載器管理番号

登録完了後、登録時に指定したユーザーIDとパスワードでログインして、確認します。

過去15ヶ月間の利用証明書・利用明細を確認でき、必要があれば出力も可能です。

ETC利用照会サービス

-3、ETC利用履歴発行プリンター

ETC利用履歴発行プリンターは、ETCカードの利用履歴を読み取り、利用明細書を発行するサービスです。

高速道路のサービスエリアやパーキングエリアに設置されています。

ETCカードを差し込んで読み取るだけでプリントしてくれるので便利です。

日本の高速道路でETCシステムを利用するメリット

ここでは、日本の高速道路でETCシステムを利用するメリットを4つお伝えしていきます。

-1、メリット1:ETCレーンをスムーズに通過できる

ETCレーンでは、通行料金の支払いを無線で自動的に行うため、車を停止せずに、スムーズに通過できる点がメリットです。

ただし、ETCレーンの通過速度は20㎞/h以下とされており、前の車が停止する可能性もあるため、速度の出し過ぎと車間距離には注意しましょう。

-2、メリット2:スマートICを利用できる

スマートIC(インターチェンジ)は、サービスエリアやパーキングエリア、または既存のインターチェンジの間に設置されている、ETCシステム専用の出入り口です。

ETCを利用すると、スマートICのような出入り口を利用できるため、より便利に高速道路を活用できます。

-3、メリット3:ETCマイレージのポイントが貯まる

ETCマイレージとは、ETCで払った高速料金に応じてポイントが貯まるサービスです。

ユーザー登録は必要ですが、登録料や年会費はかかりません。

貯まったポイントは、通行料金の支払いに利用できます。

-4、メリット4:ETC割引が適用される

ETC割引には、以下のようなものがあります。

  平日朝夕割引

    朝6時~9時、夕方5時~8時 30%~50%キャッシュバック(東京・大阪近郊以外)

  休日割引

 土日祝日 30%割引

  深夜割引

    毎日0時~4時 30%割引

  大口・多頻度割引

    ETCコーポレートカードで月々10~30%割引

ETCカードならお得かつスムーズに高速道路料金を支払える!

以上、日本の高速道路における料金の支払い方、ETCシステムの利用料金の確認方法について解説してきました。

普段あまり高速道路を利用しなくても、普段使いのクレジットカードに紐付けてETCカードを持っていると、いざという時にお得に高速道路を利用できます。

日本で高速道路を利用する予定がある方は、この機会にETCカードを作成してみてください。

この記事を参考にして、日本の高速道路を快適に利用しましょう。

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