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外免切り替えの合格率は20%?合格率が低い理由と合格率を上げる方法

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外国人が日本で車を運転するためには、自国で取得した免許証を日本の運転免許証に切り替える必要があります。そのために受ける必要があるのが外国免許切り替え試験(以降「外免切り替え試験」とする)です。

 

日本で教習を受けて、新たに免許を取り直すことに比べれば簡単な方法ではありますが、何度も試験に落ちてしまう外国人の方も多いのが実情です。

 

本記事では、外免切り替えの合格率の低さとその理由、また合格するために押さえるべきポイントについて詳しく解説していきます。

外免切り替えの合格率は20〜30%

まず、外免切り替え試験の合格率に関するデータは公開されていません。

 

しかし、外免切り替え試験対策を実施している教習所から出ている情報をまとめると合格率は20%〜30%ほどであると考えられます。

 

日本人が受ける普通自動車免許試験の合格率がおおよそ70%前後と言われているので、それに比べれば低い合格率ですよね。

-1、日本人が受ける試験よりも簡単な内容になっている

実は、外免切り替え試験は日本人が受ける運転免許試験の内容と比較すると簡単になっています。

 

たとえば、日本人が受ける本免学科試験は全部で95問あり、90点以上で合格なのに対して、外免切り替えの学科試験は全部で10問です。

 

難易度としては、常識的に考えれば解けるレベルの内容で、全て○×の選択問題となっており、7問正解すれば合格となります。

 

また実技試験についても、日本人の仮免許試験で行われるような縦列駐車なども行わない上、100点満点の減点方式で、70点以上が合格基準なので、比較的簡単です。

 

極端に言えば、次のような基本的な技能さえできていれば合格できる内容です。

 

・左寄り走行のキープ

・右左折時の幅寄せ

・右左折時のミラーと目視での巻き込み確認

・優先道路に入る際の安全確認

しかし、実際に外免切り替え試験での合格率は20%〜30%と低くなっているのが実情です。

 

いったいなぜ合格率が低いのでしょうか?

外免切り替えの合格率が低い理由

外免切り替えの合格率が低い理由としては、言語の違いや、交通ルールの違いなどが考えられますが、最大の要因は試験内容に関する知識が不足していることです。

 

試験内容の把握や、試験に合格するための対策を十分に行っていない方が多いので、合格率が低くなっているのです。

①言語の違い

学科試験は、試験を受ける運転免許センターによって対応する言語が異なります。

 

たとえば、滋賀県守山市の運転免許センターでは、次のような言語に対応しています。

 

知識確認の問題は、日本語以外に20か国語(アラビア語、インドネシア語、ウクライナ語、ウルドゥ語、クメール語、シンハラ語、スペイン語、タイ語、タガログ語、ネパール語、ヒンディー語、ベトナム語、ペルシャ語、ポルトガル語、ミャンマー語、モンゴル語、ロシア語、英語、韓国語、中国語)を準備しています。

 

引用元:滋賀県「警察の広場」

 

しかし技能試験の場合は、ある程度の日本語能力が必要になるため、全く日本語が理解できないレベルだと、それだけで合格の難易度が上がってしまう傾向があるようです。

②試験内容に関する知識不足

外免切り替えに落ちる人が多い最大の要因が「試験対策不足」によるものです。

 

日本の技能試験は、交通ルールに沿って運転できれば合格できるものではありません。

 

たとえば、日本の技能試験では、自動車に乗る前の安全確認や、右左折時の目視確認、運転する姿勢など、実際の運転技能以外の部分も採点されます。

 

日本の採点基準は海外に比べると独特なため、試験内容に関する知識の把握や対策をしっかりしておかなければ、海外で日常的に運転していた方や、運転が上手いと自負している方も不合格になってしまうのです。

 

外国人の方にとってみれば「運転はスムーズにできているのに、なんで不合格なのか?」と言いたくなると思いますが、日本の外免切り替えに合格するためには「試験対策」がポイントなのです!多くの外国人がそれを知らないことが、合格率の低さに直結していると言えるでしょう。

③自国との交通ルールの違い

自国との交通ルールの違いも合格率の低さの原因の1つとして挙げられます。

 

たとえば、日本は左側通行であり、「キープレフトで走行しましょう」と教わりますが、中国の場合は「真ん中を走行しましょう」と教わります。

 

自国で長年運転してきた方は自国での走行方法に慣れてしまっているため、気づかないうちに減点となっている可能性があります。

外免切り替えの合格率を上げる方法

日本の外免切り替えに合格するためには、運転するための対策ではなく、試験に合格するための対策をすることが何より重要です。

 

具体的には、実技試験の減点ポイントの把握と、日本の教習所などでの試験対策が確実に合格を掴む最良の方法と言えます。

1、実技試験の減点ポイントを押さえる

外免切り替えの実技試験では、減点方式が採用されています。

 

試験は100点満点からスタートし、試験終了時に70点以上で合格となります。

 

減点を防ぐためには、減点されるポイントをしっかり押さえることが重要です。

 

実際に海外では当たり前の走行方法でも、日本では減点になる可能性があり、無意識のうちに減点されている可能性があります。

 

まずは減点ポイントの把握から始めましょう。

車の乗り降りと運転姿勢

乗車時には車の後ろを確認し、助手席側から前に回って車の前を確認してから運転席に乗り込みます。

 

降車時には、駐車ブレーキをかけ、後方を確認してからドアを少し開けるなどの手順を守ります。

 

運転姿勢は、深く腰掛け、シートとミラーの位置を調整することが基本です。

通行区分と信号・標識の遵守

道路の左側を通行し、一時停止標識や赤信号では確実に停止線の手前で停止します。

 

進路変更時には、後方確認とウインカーの合図をしっかり行うことが必要です。

 

進路変更の際には、ルームミラーとサイドミラー、そして目視での確認を徹底しましょう。

 

障害物の側方通過と右左折の方法

障害物を避ける際には、進路変更の確認と合図を忘れずに。右折時には道路の中央に寄せ、左折時には道路の左端に寄せましょう。

 

また、優先判断も重要で、交通整理のない交差点では左から来る車に道を譲るなど、適切な優先判断が求められます。

2、日本の教習所で外免切り替え試験の対策をする

外免切り替え試験の対策コースを設けている教習所があるので、そこで試験対策をするのも有効でしょう。

 

重要なので何度も繰り返しますが、日本の外免切り替え試験に落ちてしまう最大の要因は、外免切り替え試験に受かるための対策をしていないからです。

 

自国で運転が上手かったとしても日本の試験の採点基準は独特なので、簡単に試験に落ちてしまいます。

 

「何度か受ければ受かるだろう」と思っている外国人の方も多いようですが、試験に受かるための対策をしない限り、何度も落ちてしまう可能性が高いと言えます。

 

独学ではなかなかこの「試験対策」は難しいので、教習所で集中的に試験対策をするのがおすすめです。

 

「独学で減点ポイントを把握して、自分で対策をすれば良いのでは?」と思う方もいらっしゃると思いますが、独学では対策を練るのはかなりの難易度があります。

 

なぜなら、自分でできていると思っていても、日本の試験官視点ではできていないと判断される場合があるためです。

 

実際に自分が減点となる行動を行っていないか、第三者からチェックしてもらう必要があります。

 

教習所で講習を受けるのが合格率アップへの近道

この記事では外免切り替え試験の合格率の低さや、合格するための近道について解説しました。

 

世界的に見ても日本の外免切り替え試験の採点基準は独特です。

 

そのため、いくら外国人が自分で練習しても、試験対策になっていない可能性があります。

 

時間をかけず、スムーズに外免切り替えを行いたいという場合には、教習所で集中的に講習を受けることが最良の方法です。

 

金銭的に厳しいという場合には、日本人の熟練ドライバーに頼んで試験対策をしてもらうなど、とにかく日本人から日本での運転を教えてもらうようにしましょう。

Drivers Academy in Japanでは、外免切り替え試験を合格するための試験対策も実施しています。

 

ぜひ、お気軽にご相談ください。

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